治療・手術


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 【 人工骨頭置換術 】

近年日本は、長寿の国となってきましたが、高齢による運動能力の低下から
転倒や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が原因の大腿骨頚部(太ももつけ根)骨折がクローズアップされてきました。
これまでは1か月ぐらいはギプスをまいていなくてはいけないものでしたが10年以上前から人工骨頭(条件に合う方のみ)
を使うことで、条件の良い方は当日からでも歩けるようになりました
 


当院では2015年12月現在45症例最小侵襲人工骨頭置換術を施行し
全症例当日より立位・歩行を行っています。
 


【 当日立位・歩行の写真(人工骨頭置換術) 】

       
       
       
       



人工骨頭手術のメリット

早期に手術をすれば、日常生活への復帰も早くなります

トワーム小江戸病院では、従来15〜20pの切開で行っていた人工骨頭置換術をわずか5pの切開にとどめ
患者さんにとってメリットの大きな手術を行っております


      《皮膚切開を小さくすることのメリット》

○出血量が少なく、輸血せずに手術が可能
○脱臼する危険性が少ない
 
○筋肉へのダメージが少ないので、筋力低下が防げる
○傷口(術創部)からの感染が起こりにくい
○手術後の痛みが少ない
○当日より立位歩行が可能なので、早期にリハビリを開始できる
○寝たきりにならないので、認知症や肺炎などの合併症を予防できる
○入院期間が短くなるので、患者さんの経済的な負担が軽減される
○早く日常生活に復帰できる

 *大腿骨骨折とは、股関節は骨盤と下肢をつないでいる関節で、ボール(丸い大腿骨頭)がソケット(骨盤の寛骨臼蓋)にはまったような形をしています。
大腿骨頭には上半身の体重がかかるため、ここを骨折すると激痛に加え、座ることや立つことが出来なくなります。
股関節の骨折は、関節包内の骨折(内側骨折)と関節外の骨折(外側骨折)に分かれます。
多くは、大腿骨頚部(内側)または大腿骨転子部(外側)で発生します。
 



 人工骨頭 手術方法の概略


   大腿骨頚部骨折したままの状態では激しい痛みが続き
手術をしなければ立つことも歩くことも難しくなります。
 大腿骨頚部骨折は、ひと昔前までは「不治の病」とされていました
が、医療の進歩で「治りうる病」となりました。
高齢者でも骨折をする前と変わらない生活を取り戻せます。


《手術方法(概略)

   @大腿骨頭を切除する


腰椎麻酔後、大転子後方の皮膚を5pほど切開して、骨折部位を露出させます。
このとき、大殿筋を線維方向に分け、梨状筋を残して、上双子筋を切離、骨折部
に達します。
専用の器具で損傷した大腿骨頭を取り除き、さらに、大腿骨随腔の内壁を人工
関節の形に合わせ形成します。

   A人工関節を挿入する


血圧を十分に上げてから専用の骨セメントを大腿骨の随腔へ注入後、ステム(人
工骨頭の柄部)を挿入し固定させる。次にステムの上部に骨頭ヘッドを取り付け
寛骨臼蓋にも特殊な金属製カップを埋め込みます。

   B人工骨頭を固定し、創傷部を閉じる


ステム・骨頭ヘッド・金属製カップがすべて所定の位置に収まったら、骨頭ヘッド部
を金属製カップにしっかり組み合わせます。
股関節を動かして、脱臼しないかを確認した後、切開した組織層や皮膚を縫い合
わせます。



動画:人工骨頭置換術

下記のバナーから術中・歩行の様子を動画でご覧になれます




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【椎体形成術】



骨セメント治療

 
 高齢者に見られる骨粗鬆症や外傷、癌の転移などが原因で椎骨が潰れた状態をいい、圧迫骨折を起こすと
 強い痛みを生じることがあります。
  今までの圧迫骨折の治療としては、鎮痛剤の投与や安静、コルセットの使用外科手術などが行われてきました。
 経皮的椎体形成術は、全身麻酔による大きな手術ではなく局所麻酔で皮膚から椎体に針を刺して、そこから
 骨セメントを注入することで潰れた骨を固める治療法です。
  近年欧米で広く施行されていますが、日本においても昨今注目を浴びています。
 個人差はありますが、術後数時間で痛みがとれ、当院では2015年12月現在126症例施行し、全症例
 当日より立位・歩行を行っています。
  経皮的椎体形成術の主義は新しいものであるため、この名称での保険請求は認可されていません。
 このため、これらの用具や製剤の使用は施行する医師の責任において用いられます。



【 当日立位・歩行の写真(椎体形成術) 】

       
       
       
       



動画:腰椎圧迫骨折の骨セメント治療

下記のバナーから術中・歩行の様子を動画でご覧になれます